みなさま、こんにちは。太平です。
今日は土曜日でありましたが、昨夜、突然インドのボスがこんなメールを送ってきました。
『やっほー、明日は会議を入れたよ! 9時半にはオフィスに集合ね! キッチリね!』
太平「9時半ってことは、開始時刻は10時半だね」
オシャレ「違いないわね」
ということで、会議はキッチリ11時から始まりました。
インドのボス「今日の会議はキッチリ2時間で終わるよ」
太平「きっちり2時間ってことは3時間だね」
オシャレ「いいえ、今日は1時間30分ずれる日だから、3時間30分よ」
ということで、会議はキッチリ14時30分に終わりました。
オシャレよ、なかなかやるのう。
さて、『英語力』について聞かれることがあります。
私の元々の英語力を知っている人は、『お前!いつのまにそんなに英語出来るようになったの?』と驚かれるのですが。
実はさしてできるようになっていません。
もちろん英語を毎日使っているので、日常会話や生活できる程度の英語はできるのですが。英語で専門外のことを、細かいニュアンスまでバンバン理解して血肉にできるか?と言われると。そんなレベルと比較すれば、私の英語力などカスみたいなものです。
『しかし、インド英語はかなり発音が特殊だし。どんな感じでそれを克服したの?』と聞かれます。
実際、私も、最初の3ヶ月は非常に苦しみました。
会議の内容についていくのも必死でしたし。何かの説明がなされたときに、『自分が分からないことがある』と不安でしょうがなかったです。
その頃は、よく録音機を持ち歩き。大事そうなことは、とにかく録音して、家に帰ってから聞き直すというようなことをやっていました。
それでも、専門外の事は、なかなか聞き取れるようになりませんでした。
で、ある日、英語を聞き取る能力を高めることを、スッパリ諦めることにしました。
代わりに、自分にとっての『重要度』というものを厳密に判断することを始めました。
簡単に言うと。『1.どうでも良いこと』『2.概要を理解すれば良いこと』『3.絶対に理解しなければならないもの』にキッチリ分けます
『1.どうでも良いこと』に該当するのは冗談やボスの旅行の話、等に当てはまります。聞き逃したり、理解できなかった場合で。皆が大受けしているときなどは、空気を読みながら解説を求めます。これは自分の楽しみのためなので。聞き直しても、聞き直さなくても良い。まさに、どうでも良いことです。
『2.概要を理解すれば良いこと』に該当するのは、例えば仕事上の法律関係や公共交通機関の利用方法などが当てはまります。
電車の乗り方などの話であれば、『どこに行って』『どういう手順で予約をして』『いつ乗り込むか』『注意するポイント』などの概要を掴めば、私は特に困りません。『ダイヤの仕組み』まで知る必要はないからです。仕事上の法律関係になぞらえると、『こういう法律があって』『この手順は違法だから気をつけよう』『仕事のために、この書類を完成させないといけない』ぐらいのことが理解できていれば困りません。私のチームには4人いますので、中には法律に強い子がいます。細かいことは彼が拾ってくれます。
概要すら拾えないとき、理解が離れてしまったときは、そっとオシャレかチャイ君に『この話のポイントだけ教えて?』と重要度をはかったり、修正したりします。
そんなん、当たり前のことじゃん?って言われると思うのですが。
インド人めっちゃくちゃ余談が多いの! しっちゃかめっちゃか、細かいことを喋りまくるの!
全部集中して拾おうとすると、大事な所を落としちゃうんですね。これは私にとって死活問題でした。
そして最後『3.絶対に理解しないといけないこと』これは『チームの中で、私しかできないこと』です。『日本に帰ってから話して良い内容・いけない内容』なども含まれます。
これは、私の仕事ですし。誰も助けてくれないエリアになりますので、徹底的に聞き返します。空気を読まずに、納得するまで確認します。
私が理解していないと、相手にも後々不利益があるので。相手も徹底して説明してくれます。
やってることは、ほんと単純で。
大事なときは絶対に分かったふりはしない。
当たり前のことなんですが。これ、慣れてないとなかなかキツいんです。
『そんな英語力で来んなよ』とか思われるんじゃないか?とか
『これ以上、聞いたら失礼なんじゃないか?』なんてことが頭をよぎるので。
種明かしをすると、もうコレだけでやってます。
大事なのは『リラックス』することかなと、最近は感じますね。
俺は英語はできないんだ。できない自分をまるごと許そう。
と、ある意味諦めてしまうと。力が抜けて、大事な部分と、そうでない部分が拾いやすくなります。不思議なことにリスニング能力も上がります。どうも人間には『リラックスしてないと、入りにくい集中』というものがあるようです。
緊張してたり、肩に力が入ってると、要・不要の緩急が見えなくなってしまうことが多い。変化球に対応できなくなってしまう。
できない自分をまるごと許す。そして諦めちゃいけないところは、絶対に諦めない。
もうね、バカみたいに単純に生きています^^;
『俺はもうどうしょうも無いヤツだ』と許しているんですね^^;
自分自身を『俺は偉いヤツだ』と思い込んでると大変なので^^;
ある意味、自分を捨てながら大事にしてるのかもしれません。
えーちゃんの爆裂な能力は、そういう『リラックス』から生まれている気がします。えーちゃんは『野生の猿』に近い生き物なので。基本、いつでもリラックスしてます。徹底的に楽な状態を作り、『バナナ』とか、絶対に諦めないものを見つけると『諦めるまで頑張る』
やっぱり動物って凄いなぁと思いますね。(私の職場には野生の猿が山ほどいるので)
(えーちゃんの詳細:http://www.blog.kyomoindia.com/archives/7589432.html)
英語の話に戻りますが。
全部、完璧に聞き取れて理解できたら、そりゃカッコいいんですけどね。
でも、それって日本語でも難しいと思うのですね^^;
落語とか狂言で歴史・文化的背景が分かっていないと、理解・聞き取れないことがあるように。
だから、究極の英語力を求めてる人をみると。私は心から尊敬します。今、中高時代の親友がイギリスに留学しているのですが、彼は第二言語としての究極の英語力を求めています。精神科医で医業として留学しているんですけどね(笑)気象予報士とかソムリエの資格持ってたり。腕相撲の世界チャンピオン目指したり、面白い男なんです。
もしかしたら、臨床として人の精神と向かい合うからこそ。彼は徹底した英語力を求めていて。その土壌としてのイギリス文化というものと立ち向かっているのかもしれません。
カッコいいなぁ。生きて帰ってきてね^^
今日の晩ご飯! NANDOU'sっていうチェーンです(日本には無いみたい)
塩こしょうの鶏がとっても美味しい!
キングフィッシャービールでいただきませう。
『冷戦というのは英語が勝利した戦いだったといえる』
〜詠み人知らず〜
『アクセントは会話の生命である。アクセントは会話に感性と真実を与える』
〜ジャン・ジャック・ルソー〜
『言語は雄弁の才能と同様に、神からのじかの贈り物である』
〜ノア・ウェブスター〜
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コメント
コメント一覧 (6)
臨床ではある種のトリアージュに慣れてても、いざ自分のことになるとその境地に達するのには時間がかかるものだと実感しています。
痛みを伴うプロセスですこと。。
吉市って懐かしいですなぁ。吉市物語は今、どこにあるんだろう? 私の実家かしら?
区分分けは、やはり便利なものですね。ただ、貴方がおっしゃるように、痛みが伴います。
何かを捨てていく作業ですからね。諦めて、手放して、諦めて、手放してをくり返していかなければなりません。そういう作業をしていると、人間は業の深い生き物だなぁってよく思います。
重要度分類、なるほど、と思いました!!
でも私は優柔不断なので、自分が判断した事に対して、果たしてこの分類は正しいのだろうかと悩んでしまいそうです。。
この判断力のなさにはいつもガッガリします。
自分はできない奴だって分かってるのに、そんな自分が許せないんでしょうね!できないのに許せないから疲れちゃうのかなって思いました!
先生のように、できない自分を許したらリラックスできるのかな〜*
よく分からないコメントですみません!!
元気もらいましたー ⍢⃝
ぶよぶよ、ぼんやりしている自分の輪郭。
いらないもの、欲しくないけど欲しいもののふりをしているもの、どんどん削って捨てていって、自分の本当に叶えたい望みを見出そうと思います。
貴方は誰だろう? セーラージュピターかな?
いやー。判断はミスりまくるものですよ^^
私も死ぬほどミスりながら生きてます^^;
ミスると、色々弊害が出るのでダメージも負いますが。そのダメージすら受け入れる感じでやってます。
ミスったか、しゃーない。修正しよう。という繰り返しでやってるので^^;
なんにしても貴方が元気になったら、メチャクチャ嬉しいわ^^
貴方が元気になったら、貴方の旦那さんが元気になるし。
貴方の旦那さんが元気になったら、その患者さんが元気になる。
きゃー素敵!
うーん。私の価値観そのものです。
ファイト! 貴方の願いが叶うように、そっとカレーの大地からお祈りしています^^