気がつけば、これがこのブログの100回目でした。

書き始めたときに、100回くらい更新できたら良いなぁって思っていたので嬉しいです。

 

さて今日の私はコンノートプレイスにおりました、お土産を探すためです(前回購入したものだけでは全然足りなかったので)。

 

インドに来たばかりのころは、コンノートプレイスを歩いているとひっきりなしに声を掛けられたものですが、最近は全然話しかけられなくなりました。

 

やっぱり詐欺師達はインド初心者を認知する特別な目を持ってるのかしら?『死に神の目』的な。

 

友達のお子さん用のお土産に何かないかと物色、めぼしいものを見つけて大人買い。

行商のおじいちゃんがとんでもない笑顔になる。
 

 

おじいちゃん『こんなに売れたのはじめて、あなたは神様?』

 

神様が露店で値切りながら買い物するかしら^^;
(ちなみに大人買いしたのにびた一文まけてくれなかった^^;




楽しいおじいちゃんなので座り込んで少し談笑

 
 

おじいちゃん『どっから来た?』

私『日本だよ、知ってる?』

おじいちゃん『しってるしってる。だっちゅーの!

私『(ぱ、パイレーツ・・・古いなぁじいちゃん)どこで覚えたのそれ?』

おじいちゃん『もうかなり前。日本のコメディアンのネタを教えてくれって言ったら教えて貰えたよ。何か教えて?』

私『うーん(悩む)』

 

私『オリオン座!(ながれ星の一発ギャグです)』

おじいちゃん『おりおん!』

私『違う違う、オリオン座!』

おじいちゃん『おりおん!』

私『違う違う。ザ! THEだよThe

おじいちゃん『ダ!

 

何故だ?何故英語が喋れるのにTheが言えない?

 

 

そんなことやってたら、知らんお兄さんが乱入

お兄さん『俺も知ってるぞ! ちょっと!ちょっとちょっと

私『(・・・ザタッチ! 全体的に古い!)』

お兄さん『日本大好き、今日は買い物?良い店わたし知ってる、行こうよ』

 

私『今日はもう帰る予定だし、ほらいっぱい買ってるでしょ。もう満足なんだ』

お兄さん『まだまだ、いっぱいまだ。じゃあ買い物はしなくて良いから、ちょっと歩きながら喋ろうよ。僕、英語を勉強してる学生なんだ。英語の練習に付き合って』

 

おーーー懐かしい!英語の勉強してる詐欺!

少し付き合ってみることにした。てか、いっぱい買い物をしたかどうかを判断するのは、私だ
お前がいっぱいまだって言うな!
 

 

歩きながら喋る。彼の名前はアレル?だった。

アレル『ぼく19歳。学校で英語の勉強をしてるんだよ。僕の発音どうかな?』

私『(んー、俺より君の方が英語できると思うけどな)多分すごい綺麗だよ』

アレル『そう?嬉しいな、もっと英語喋れるようになりたい。僕、英語ちょっとしか喋れない。
ちょっと!ちょっとちょっと

私『(おぉ!そこでザたっちを絡めてくるんだ)』

 

そんな会話をしながら、アレルはどんどん街から離れていく。

 

私『ねえねえ。どこに向かってるの?』

アレル『もうね、すごくいいマーケットがあるの。安くて、色々置いてあって、そこにいくべきだよ君は』

アレル『僕はね、お金が欲しいわけじゃないんだ。ただ君はそこにいくべきだと思うんだ』

 

英語は上手な感じなのに、すごく不自然な言い回しをするなぁ。

でもちょっと村上春樹っぽいな☆

てか買い物しないって言ってるのに^^;

 

 

連れて行かれた先は、かつてパベルが連れて行ってくれたのと同じ店でしたorz
インドの旅行演出家:パベルのお話は↓をご参照ください☆ 

http://www.blog.kyomoindia.com/archives/1223367.html

 

本当のところ、何か少し良いものも買いたかったので、アレルとはお別れをして、店の中をあれこれと見て回る。

買うつもりで見るとなかなか楽しい。綺麗な器や絵を数点購入。

(なんだかよく分からないけれど、全然値段を引いてくれない^^; そんなものなのかな?)

 

かなり長い時間買い物してたのに、外に出るとアレルが待っていた。

アレルが言う

 

アレル『僕ね、お金が欲しいわけじゃないんだ。

アレル『だけど、欲しい本があるんだよ。それを買って欲しいんだ』

 

んー、それは即ちお金が欲しいということと同義じゃないか?と思いながら、待ってくれていたしついて行ってみることに。

 

アレル『安い本なんだよ。教科書なんだ。』

アレル『僕は英語の勉強をしてるんだけど、その教科書がないから授業が受けられないんだ』

 

???

 

ほらこれ!と、出てきたのはヒンディ後⇒英語の立派な辞書でした。

お値段2800Rs

アレル『ね、安いでしょ?これ買って☆』

私『いやいや、高いでしょ。コレ』

アレル『いやいや、全然安いよ。うん安い

 

私『安いなら自分で買わんかい!』

アレル『安いけど、僕、お金持ってないから買えない、ねえ買って買って!』

 

・  ・・そうきたか

ってかキャバ嬢でも、もちっと理性的なねだり方をするぞ(キャバ嬢に物をねだられたことなどありませんが)

 

とにかく、こんなの買わないよっていうと

 

アレル『じゃあ、こっちでも良い

それは中古の辞書でした。

 

普通、先にそっちを見せるだろ!んで、俺が新品買ってやるよ、新品見せて。って流れが人間でしょ!!!
 

勉学の本が買えなくて困っている人の行動じゃないでしょ、アレル、あなた。ねぇ。

 
 

アレル『ほらこれ、700Rs。ね。Cheap!

 


お前がCheapって言うな!
 

お前が安いか高いかを判断するな!
 

お前が買えなくてねだってるんだから、安いか高いかを判断するのは常に俺じゃー!

 

 

と、脳内で突っ込んでたらだんだん面白くなってきて、必死で笑いを堪える私。

 

 

もう、切れの良い返答をしてくれたら、この辞書を買ってあげようと思って聞いてみる。
 

私『ねえ、そもそも僕と君は今日が初対面で、貴方のこと私は何も知らないよ。どうして僕がこの辞書をあなたに買う必要があるの?』

 

アレル『・・・君が良い人だから!』

 
 

OUT、絶対買わない!

それは都合が良い人っていうんじゃい。切れが無い!絶対買わん。

ハンサムって言われたら多分買ってたな、うん。下手すりゃ新品。

 
 

アレル『ところで君、顔がネパール人っぽいね』

私『(・・・もう死んでも買わんからな!)

 
 

でもアレルはなかなかしつこい。

 

アレル『ねえ、いくらだったら買ってくれるの?』

私『ん?200Rsかな』

 

アレル『はっはー、そんな安い辞書この世にあるもんか。ナイスジョーク!
 

 

はっはーナイスジョークじゃねぇ!!お前はそれを鼻で笑える立場じゃないんじゃい!
 

ってもう態度が無茶苦茶すぎて、堪えきれずに笑い出しちゃったわ、私。
 

アレルも一緒に笑って、バイバイ。

 

 

いやはやアレルはなかなかナイスキャラでした。

しかし本当にあの辞書が欲しかったのかなぁ?次に会ったときにまだ欲しがってたら買ってあげようかなぁ・・・

 

やはり旅行演出家道は1日にして成らないようである。
旅行演出家道については↓をご参照ください^^ 

http://www.blog.kyomoindia.com/archives/1506031.html

 

 
IMG_0569
これはコンノートプレイスではありませんが、こういう感じのお土産屋さんもあります☆


 

 

 

『諸君は相手を騙したと思っている。だが、先方はだまされたふりをしているのだとしたら、どちらが一体だまされているのか』

〜ラ・ブリュイエール〜

 
 

 
 

 

『だまされる人より、騙す人の方が数十倍苦しいさ。地獄に墜ちるのだからね』

〜太宰治〜

 




 

 

『嘘つきの受ける罰は人が信じてくれないということだけではなく、ほかの誰をも信じられなくなる、ということである』

〜バーナード・ショー〜

 

 

 

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