大寒波
私たちの住んでいる街は朝起きたら真っ白
銀世界
これは間違いなく銀世界だ
雪の白を銀と表現した昔の人
きっとキラキラ光る高貴な輝きは金と銀だったのだろう
金世界では上手くない
千利休に呆れられる
やはり国宝は銀閣であり
深みがあるのはいぶし銀
美男美女が投影されるのは銀幕で
ともすると単調になってしまう茶碗蒸しの食感
それを一点で支えるのは銀杏なのである
金は悪人を集めるが
銀は悪魔を退治し
ワキガをなだめ
細菌すらやっつける
古代インドの医学書には『銀の水筒に飲料水を入れて保管する』という記載
日本人の心に住み着いた『銀シャリ』
この神々しい白さは『銀』でしか表現できない
『銀』世界だ
つまり寒い!
我が家の『いぶし銀』こと『嫁ちゃん』は
何故か『エアコン』を使わないという変態プレーを人生に課している
『夏は暑く、冬は寒い。そういうものです』
などと。とち狂ったことをほざくので
『ならばビールは常温で、日が暮れればロウソクで本を読み、洗濯も川でゴシゴシ、仕事の書類も手書きでこしらえ給え』と返すと
『いいえ、私は夏が好きで。冬が好きなのです。文明の利器を否定したいわけではありません。ただ夏と冬を嬉しく味わうためにエアコンは必要無いと。
夏暑いときに冷たいビールでキュッと、ああ良い夏だ。
寒い冬は身を寄せ合って熱い湯豆腐、ああ良い冬だ。そういうことなのです』とくる
『しかし君。車の中はクーラー・暖房フルスイングではないか。季節を味わうためにと言うのであれば、それも切り給え』と食らいつけば
『いいえ。走っている車の中は準公的な空間です。私が脱水や過冷却で集中力を失えば世の人達にご迷惑がかかります。
したがって一番集中力が高まる気温に保つのが社会人としての当然であります』となる
つまり寒いのであります!
居間がとてつもなく寒いのであります!
我が家では最近。私が『鍋料理』を所望することが多いのだが
それは『暖を取る』ためである
よもや『カセットコンロ』を暖房器具として使用する日がくるとは思っていなかった
『100円で買える温もり』と缶コーヒー握りしめ『心の温もり』を求め走り出す15歳のように
35歳の中年が、心ではなく肉体の温もりを求めて走り出しそうな『いま』なのである
さて、いかようにして『エアコン使用』の方向に説得したモノか?
1人勝手に盛り上がっている所存であります
実は少しばかり『インド』が恋しくなってきたのだが
まさか『気温』の問題で恋しくなるとは思ってもおらなんだ
暖かい国の良さは『朝シャキッと目覚めやすい』ところにあると思う
冬の朝。自分の体温がすり込まれた布団は、なんとも手放しがたいもので
まどろみの中、その布団が再び自分を温めてくれているという非常に効率的な幸せを感じると
メシを喰ったり、家を建てたり、服を着たり、酒を飲んだりするために
寒い世界に出て行ってあくせく働いたりすることは、効率の面でなんと馬鹿らしいことなのだろうと
そういう退廃的なことがアレコレ思い浮かんできて
だんだんそのバカバカしさが面白くなってくると
シャキッと目が覚めてしまうというのが、冬の日の私なのである
しかし、私は雪の降るところに行きたくて。この街を選んだけれど
年をとるにつれて、自分の体質は南国寄りなのだなぁとしみじみ思う
銀色に染まるこの街はこの街で好きだけど
旅行で行く南国もまた格別である
そんなわけで新婚旅行で行った『マレーシアのランカウイ島』についてでも書こうかな
出来たばっかりのホテルにも滞在したので、口コミ的な要素も添えて☆
近いうちに公開いたします☆
明日はもっと銀世界!
『全てをいますぐ知ろうとするのは無理なこと。雪が溶ければ見えてくる』
〜ゲーテ〜
『猫は犬より利口だ。雪の上でそりを引いてくれる猫を8匹も見つけられない』
〜ジェフ・ヴァルデス〜
『忠告は雪ににて、静かに降れば降るほど心に長くかかり。心に食い込んでいくことも深くなる』
〜ヒルティ〜
『25歳には25歳の。30歳には30歳の春夏秋冬が成立している』
〜高橋步〜
『雪は天からの手紙である』
〜とある物理学者〜
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