やばいメールを女子に猛連打する内田君
その日の深夜 26時頃携帯電話が鳴る
内田君からだった
やばいメールは第2話をご参照ください
まだ起きている私も私だが、人類が電話をかけていい時間帯では無い
仲の良い友人なら構わない。その場合きっと何か事情があるのだろう
しかし内田君とは友人でもなんでもない
距離感の取り方がヤバい
Taihei『はいはい』
内田君『ちょっとさ。聞いてよ』
電話を切っても良かったが、好奇心が勝ってしまった
Taihei『なんでしょうか?』
内田君『さいきん。俺、「女子ちゃん」と良い感じなんだよ。毎日メールしてるんだよ』
Taihei『…(まさか)』
目がいっきに覚める。あのメールの感じで、良い感じだと?
内田君『俺がメールを送ると、5時間くらい時間をためて返してくるんだ』
Taihei『…脈が無くね?』
内田君『Taiheiはガキだなぁ。これは男を焦らしてるんだよ』
私の脈まで消え去るかと思うほど驚く。循環器内科医を呼んでくれ
内田君『やっぱり、マメな男がモテるんだよ。常に構ってくれる、的な? メールの連打によって、ああこの人は付き合ってからでもマメに面倒みてくれるんだな、的な?』
やめろ、私を殺す気か、的な? 脈が飛ぶ、的な?
内田君『そして、俺がこう送ると。こういう感じでツンデレで返してくるんだ。(メール内容の説明をする)俺は脈有りだと思うけど、Taiheiはどう思う?』
これは引導を渡してやらんといかん。心を鬼にするときだ
Taihei『いや。正直ぜんぜん脈はないと思う。どっからどうみても迷惑がっているようにしか聞こえないよ。とりあえずメール連打はキモいからやめたほうが良いよ』
すげー嫌な間ができた
内田君『ふぅーーーーーーーーーん。Taiheiは物事をそういうふうに、うがった物の見方をして生きてるんだね。ちょっと引いたわ。じゃあね』
電話を切られる。
うがってねぇ!
かなり信頼できるスジからの情報ってか、本人情報です!!
嫌よ嫌よも好きのうちっていうけど、ガチでダメだよ内田君(汗)
そして結論出てるんだったら、こんな時間に相談を称して電話してくんな!
そんな感じで私は内田君に嫌われたのだが、まあしょうがない。
思い込みが激しくて突っ走りやすいが、憎めない人で私は嫌いでは無かったのだが。しょうが無い。
そんな彼は私の人生で出会った豪傑のベスト10には入る。下位の方だが。
ちなみにこの事件のあと、非通知での無言電話が増えたのだが。内田君とは無関係だろう。
ちなみに電話がかかってくる度に、無言電話に向けて漫談を披露した。
なんとか笑わせて、その声で犯人を突き止めようとしたのだ。
全敗に終わった
さて本題に戻ろう。
名言『末は内田か太平か』これは私の親友、出来杉君が放ったものである
ピーチ姫は、美人である。また母性も父性も強く、面倒見が良い。自身が異常に能力が高いため、ダメ男を可愛がる傾向にある。
ピーチ姫は彼氏と別れる度に、新しく付き合う男のダメッぷりが上昇していくダメインフレの時期があった。彼女に言わせればダメッぷりが可愛くてたまらないのだろう。
私と出来杉君は、ダメ男を渡り歩く彼女をほほえましく見守っていた。その折り、上記発言が飛び出す。
『ピーチ姫は凄い!凄い勢いでダメ男の格が上がっていく!末は内田か太平か!』
う、うう、内田君と並べやがった!
正直カチンときたのは、私が自分自身にダメ男の自覚があったからであろう。
そしてフレーズが面白い。悔しいが面白い物に私は弱い。
私は言い返さず、いつか仕返しすることを誓った。
時は流れ、我々は研修医2年生になった。ある日、彼は衝撃の発言をする
『太平。俺、ピーチ姫を好きになってしまった、協力して貰えないだろうか?』
奥底から込みあげる何かがあった。このとき、私はそうとうゲスい顔をしていたと思う
Taihei『君。かつて、ピーチ姫のダメンズウォーカーっぷりを。私の名前をつかって比喩したことがありませんでしたかねぇ?』
出来杉君『あの。末は内田か太平か、と表現いたしました』
Taihei『それについてはどうお考えですか?』
出来杉君『あれはですね。羨ましかったのです。私もその仲間に入りたい、そういう気持ちの表れ。そう憧れだったのです!』
走れメロスみたいな話にしやがった! 切り返しが天才的だ、しかしそんなもので容赦はしない。
Taihei『そんなもので納得すると思いますか?』
出来杉君『今夜のみに行きましょう、ご馳走します。そして最初の1時間、ボロクソに言ってください。絶対に反撃しません!』
我々は呑みに行き。最初の1時間、それはもうたらふく悪口を言わせて頂いた。
それから2-3年が経ち、彼らの結婚式で友人代表スピーチと余興を行ったのだが。それはとても感慨深いものだった。
ピーチ姫のお母様がやってきて『うちの子達もあなた方夫婦のように、仲良く幸せになってもらいたいわ』
ありがたい言葉を頂戴した。
その1週間後、私の元嫁は出て行く
実に愚かしい人生なのだが、私は割と気に入っている
『人生はフェアじゃない。そのことに慣れるんだ』
〜ビル・ゲイツ〜
『人生はチョコレートの箱。開けてみるまで中身はわからない』
〜フォレスト・ガンプ〜
『人生は解決されるべき問題では無く、経験されるべき現実である』
〜キルケゴール〜
『ある者にぴったりな靴は、他の者にとってはきつい。人生において、全ての者に適したレシピなど無い』
〜ユング〜
『人生とは歌です。歌いなさい』
〜マザーテレサ〜

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↑1日1回押してくださいましたら、このブログを続ける元気になります^^
読んで下さってありがとうございました^^
コメント
コメント一覧 (6)
現在、ご機嫌な先生になってるのでしょうか?
どうなんでしょうね?^^;
フィクションですが消息不明でして
フィクションですがゴキゲンなお医者さんになっている気がしますw
ふむふむ!実は嫁ちゃんもそのタイプかもしれませんw
最高に悪趣味な亭主を選びましたw
不思議ですね♪
ごちそうさまです。
お腹いっぱい召し上がれ^^