1話目:飲み屋街で医者だと嘘をつく医学生
 

この物語はフィクションです
内田なんて人は存在しません 


《あらすじ》

やばい医学生内田君

彼は目が合えば惚れる、女性が笑顔で喋ってくれると「この女おれに惚れてる」を地で行く

そして全く火の無いところから根も葉もない「噂話」を捏造する、炎の錬金術師でもある

 

内田君はピーチ姫を食事に誘った

Taiheiの中でJアラートがなる

「やめておいた方が良い」Taiheiはそうアドバイスをしながら、内心は「ピーチ姫、行け。断るな。面白そう。行け、ピーチ姫、行けぇ!!!」と思っていた。

 

ピーチ姫「ま、1回くらい行ってみるわ」

Taiheiは心の中でガッツポーズを3回した

《あらすじ終わり》

 

ここから先、しばらくピーチ姫目線で語ります

 

土曜日の夕方430分だった。

食事に出るには、少し早すぎるのではないか?

思えばこのとき違和感を覚え、確認するべきだったと思う

 

浅はかな自分と、心の内で私が行くことを願ったTaiheiを殴りたい。鈍器で

 

5時。待ち合わせ場所に行くと、内田は既に待っていた。

スーツを着ている、高そうだ。そして似合っている。どっからどうみてもヤク●だ。似合いすぎていて警察を呼びたくなる。呼ぶべきだった

 

内田「やあ、今日もチャーミングだね」

 

無駄に声が高い。さっさと飯を食って家に帰ろう。お前の言う美味い中華料理屋とやらにさっさと案内しろ。がっつり肉ばかり喰ってやる。

 

助手席に乗る。流石高級車。車が動いているではなく、景色だけMovieの様に動いているような錯覚を覚える。

静かな車内に内田の甲高い声がうっとおしい。

 

ピーチ姫「なあ。店はどこにあるんだ?」

 

内田「すぐ近くだよ。お楽しみに!」

 

内田の車はノンストップで高速道路のインターチェンジに入った。

 
58

 

待て、私をどこに連れて行く気だ?

 

ピーチ姫「ちょちょちょ、どこへ?」

 

内田「すぐ近く。すぐ近くだから」

 

売り出されたばかりのETCをバッチリ装備している。車から降りる隙などなかった。私は監禁されてしまった。やばい、怖い。

 

2時間半後、私は神戸の中華街にいた。

 

 

ピーチ姫『ということがありましてねぇ!』

 

Taiheiぷげらぁあああああぁあwwwwwwwwwwwww 250㎞ドライブデート

 

ピーチ姫『おま…』

 

Taihei『食事はどうだったん?』

 

 

ピーチ姫『いや、高級店だったし美味かったよ。だけど私は誓っていた。とにかく内田から目をそらさないこと、そしてトイレに行かないこと』

 

Taihei『なんで?』

 

ピーチ姫『いや、隙を見せた瞬間に何か盛られるかもしれないでしょ?』

 

なるほど

 

ピーチ姫『ずっと内田を凝視してたから、ドライアイになったわ』

 

Taihei『うっ…(笑いを堪える)』

 

 

Taihei『とにかくご無事でなによりでゲス』

 

ピーチ姫『おうよ。むすめふさほせって知ってるか?

 

Taihei『ああ、百人一首で《む》《す》《め》《ふ》《さ》《ほ》《せ》で始まる札はそれぞれ1枚ずつしかないから、聞いた瞬間に狙えるってやつでしょ?』

 

ピーチ姫『それそれ。私もその状態だった。とこやほ

 

Taihei『どういうこと』

 

と 泊まっていこう

こ 今夜は一緒にいよう

や 休んでいかない?

ほ ホテル行こう

 

ピーチ姫『頭文字の段階で、強烈なフックを顎先に食らわせて車を奪って逃げるつもりでしたわよ。ほほほ』

 

Taiheiあんたが大将!

 

かくして内田君はピーチ姫を監禁・さらった罪により『北朝鮮』というあだ名がついた。

TaiheiのJアラートは見事に作用していたといえる。

 
しかし私は『
クッパ』と呼びたい
 

 

その事件の2ヶ月後。

別の女子から相談を受ける

 

女子『ねえ。内田君からの電波攻撃がヤバい。どうしたらいいかね?』

 

Taihei『どういうこと?』

 

女子「いや。メールが来て、無視すると電話が来る。電話を無視すると、メールが来る。それが一日中続く。だんだん怖くなって、あなたに興味関心はありませんよって匂わせたメールを送るんだが一向に動きが止まらない

 

Taihei『ちょっと見せてみろ』


 

内田『おはよう!今日も学校で会えると良いね』

 

内田『ごめん、俺。学校さぼっちゃった(可愛い絵文字)』

 

内田『今日はバイト? 暇だったら美味い物くわせてやろうか?』

 

内田『今日はバイトなんだね。バイト先に今度行って良いかな?』

 

女子『来ないでいいよー』

 

内田『またまたー。あれでしょ?ツンドラってやつでしょ?』

 

内田『ツンデレだったわ(笑)』

 

内田『てかどこでバイトしてるの?』

 

内田『ところで、ローソンの店長ヅラなの知ってる?』

 

内田『今週末、予定空いてない?』

 

内田美味しい中華料理の店知ってるんだ

 

内田『何か心配事とかない? 俺、いつでも聞くぜ(キラキラマーク)』

 

内田『よく相談とか受けるんだよ(キラキラマーク)』

 

内田『そろそろバイト終わった? 迎えにいこうか?』

 

女子『今日はバイトじゃない。週末はしばらくずっと詰まってる。特に相談したいこともないよー。元気』

 

内田『じゃあ平日に焼き肉行こうよ』

 

 

 

Taihei『お、おおう』

 

女子『ね。やばいっしょ?』

 

Taihei『見なきゃ良かった』

 

女子『気持ちわかるわ』

 

 

その日の深夜 26時頃携帯電話が鳴る

内田君からだった

《続く》


『神様は私たちに成功して欲しいなんて思っていません。ただ挑戦することを望んでいるだけよ』
〜マザーテレサ〜




『万策尽きたと思うな。自ら断崖絶壁の淵に立て。その時あらたな風が必ず吹く』 
〜松下幸之助〜





『世界には君以外には誰にも進むことができない唯一の道がある。その道がどこに行き着くか問うてはならない。ひたすら進め』
〜ニーチェ〜




『人を信じよ。だが、その100倍も自分を信じよ』
〜手塚治虫〜




『この物語はフィクションです』
〜Taihei〜


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 読んで下さってありがとうございました^^

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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. dadacyamame
    • 2017年10月08日 15:25
    • 内田さんのことはすべて「ゆ、夢で見たんだー」
      ということですよね。
      太平さんは、とても良い夢を見ていますね。
      うらやましいです。
    • 2. 太平
    • 2017年10月09日 13:41
    • >dadacyamameさん

      今も良い夢をみています^^
      覚醒しながら見る夢もいいものです^^
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