車検と自賠責が切れた車で交通事故を起こすと大変なことになる【1】
【その2】
【その3】

〜あらすじ〜
スリップしてクラッシュしてエアバックして気絶した
〜あらすじ終わり〜

エアバックの衝撃で気を失う

 

気がつくと目の前に白い大きな袋

窓ガラスはフロントもサイドも粉々

 

息をすると左胸が痛い

 

プシーッ!

ボンネットから変な音がして、白い煙が出ている


ボンネット?

 

かつてボンネットと呼ばれていた鉄のかたまり』と言った方が良い

ホンダの古い古い車Logo

防御力は軽自動車並

薄い鎧はペタンコ

 

どうやら運転席に対して真っ正面からの衝突は避けられたらしい

足元まで車はつぶれていたけれど、足は無事

 

助手席に誰も乗っていなくて良かった
 

助手席は完全につぶれていた

人が乗っていたら、もしくは運転席にこの衝撃が加わっていたらと思うとゾッとする

 

いったいどのくらい気を失っていたのだろう?

ほんの数秒な気もするし、5分くらいたっているような気もする

 

プシーッ!

煙を吹きながら、凄い音がしている

 

ガソリンに引火して爆発したりするのではなかろうか?

 

とにかく脱出して、警察に電話をしなくては

 

動こうとすると左胸に突き刺すような痛みが走る。

どうも肋骨はいかれたようだ

 

ドアはつぶれて開かない

 

大丈夫ですか?

 

親切な通りがかりの人が車から降りて声をかけてくれた

 

Taiheiええ、なんとか。ちょっと車から出られなくて』

 

親切な人は、私を運転席から引き抜いてくれる手伝いをしてくれた

 

粉々になったサイドドアの窓枠からなんとか抜け出す

 

車はぐちゃぐちゃになっていた。あらためてゾッとする

 

いやー。よく無事でしたね…

 

本当にそう思う。

 

『救急車は大丈夫そうですね。最寄りの警察には電話をしておきました、この場所を伝えるのも難しいだろうと思って、差し出がましいですが…』

 

親切な人はそう言うと足早に去って行った。本当にありがとうございました、感謝しております。

 
 

やってしまった

 

とりあえず、今日の外来には間に合わない。医局に状況を連絡し対応してもらう。

そして次なる問題。保険だ

 

実はこの車『別れた元嫁』のモノなのである

 

どこの保険会社で登録しているのかに確信が無い

 

とりあえず、元嫁に電話をかけて保険会社について尋ねる

 
 

元嫁『……おだいじに』

 
 

痛めた胸に突き刺さるような『おだいじに』であった。

 

離婚したんだなぁという現実に、強烈に引き戻されるような『おだいじに』であった。

 

彼女はいつも正しい。そうだ、大事にした方が良い。自分も相手も。

 
 

はぁ…

 

保険、廃車手続き、仕事。色々と面倒くさいことになりそう

 

ため息をついた

 

 

しかし、面倒くささはそんなところでは終わらない。もっともっと面倒くさい事態へと進んでいく

 

 

諸君達は、覚えて下さっているだろうか?

 

私は腹痛サーフィンフェスティバル中なのである

 

しばらく風と波のない、凪の中を進み

 

事故の衝撃で色々とうやむやになっていたが

 

車外の凍てつくような空気が、再び波を呼び寄せる

 
 

謎のサーファーが耳元で囁く

 

風が香る… 良い波が来るぜ… こいつを待っていた

 

 

私は全く待っていない
凪で良い。船乗りがため息をつくような凪で良い

 

風なんて吹くな!

 

 

無慈悲の波が来た!

 

 
 

ぺっぺっぺー♪ うんぺぺれぺっぺぺー♪(ライディーン風)

(※ 腹痛を音楽で表すという試みです)

 
 

ぐっはぁ

 

アイスバーンレベルの気温

山の中

そして古びたぼろぼろのパーカーを着てる私

 

もう布の服一枚で毒の沼地に佇んでいるようなもの

ゴリゴリ体力を削られる上に

腹痛サーフィンの波の間隔がぎゅんぎゅん減る

 
 

こ、こいつはヤバい

何か風よけ。そして温かい場所を…

 

見回せど、自分の車しか無い

 

プシーッ!

 

車はまだ勢いよく白い煙を噴射している

あの中に戻るのは危険だ、爆発するかもしれない…

 

どこかトイレはないだろうか?

あるわけが無い

 

崖の下にはが流れている

降りて川…

 

いやいや人間の尊厳が

 
 

うんぺぺーっ!!!♪ うんぺぺーっ!!!♪ うんぺうんぺぺうんぺぺぺー♪(ベートーベン運命風)

 
 

はうあうっ!!!

一体、神は私にどういう運命を用意していると言うのだろうか? 
 

いや、ここはもはや川しか無いのか?

人間の尊厳って何だ?

 

そう、ここは山の中の峠道

呼んだって警察はなかなか来ない

 

佇む→波が来る→人間の尊厳を考える→川をみる→人間の尊厳を考える→川をみる→波が去る→佇む(※繰り返し)

 

※  を3回くり返したあたりで待望のパトカーが来た
ありがたい、地獄に仏。大海に木片。

この時の警察の救世主感は半端じゃなかった

遅れてくる悟空的な感覚だった

待たせたなクソソンクリリン!


クソソンはよろよろとパトカーに近づく 

 

警官『あちゃー。これはまた…』

 

私は開口一発目で言った

 

ととと、トイレに連れて行って下さい

 
 

警官はあああん?

 49

 

あの時の警官のあきれかえった顔。私は今だに忘れられないのである

 

《続く》

 

 

『挑戦だけに生きてるんだ。あいつは…』

〜銭形幸一〜

 

 

 

 

『何で死んだんだルパン… 俺はお前が好きだったんだぞ』

〜銭形幸一〜

 

 

 

 

『悩んだらまず「生きるモード」に切り替えてからスタートだ。それからどう生きるか探せば良い』

〜両津勘吉〜

 

 

 

 

 

『ざまあみろ。度胸と実行力じゃ誰にも負けんぞ!』

〜両津勘吉〜

 

 

 

 

『すんでしまったことは仕方がない。なるようになる!』

〜両津勘吉〜

 

 

 


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読んで下さってありがとうございました^^

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コメント

 コメント一覧 (6)

    • 1. たかし
    • 2017年09月22日 17:41
    • 奇跡だ…!
      そして気絶してるうちに漏らしてなかったのがスゴイ…!
    • 2. dadacyamame
    • 2017年09月22日 19:27
    • 太平さん、サッカリンを知っていますか。
      昭和三十年半ばまで売っていた、試験管のような容器に入った
      人工甘味料です。
      日本もそのころは貧しかったのですね。
      そのころを知っているせいか、ジャイプールでラクダが荷車引いているのを
      見てなつかしさを覚えました。
      そのようなインドで頑張っている太平さん、応援しています。
    • 3. いとかず
    • 2017年09月23日 13:39
    • 4 なかなかパンクな展開になってきましたねぇ~(笑) 続きが楽しみです(他人の不幸は蜜の味とか…)
    • 4. 太平
    • 2017年09月23日 18:44
    • >たかしさん

      奇跡ですねw 交通事故の瞬間は波がひいてたときだったので助かりましたw
    • 5. 太平
    • 2017年09月23日 18:45
    • >dadacyamameさん

      はい知っています^^
      サッカリンからジャイプールのラクダに繋がるのは、だだちゃ豆さんの
      芸術的なセンスなんでしょうね☆

      インドから、そろそろ帰国の予定をたてようと思っています^^
    • 6. 太平
    • 2017年09月23日 18:46
    • >いとかずさん

      パンクでロックでヘビメタで
      今を大事にして突き進む展開ですw

      僕の人生は甘くて苦くて最高ですよ♪
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