婚活パーティで医者は本当に無条件でモテるのか?《その1》
《その2》
《その3》
《その4》

《その5》
《その6》
《その7》
《その8》
《その9》

〜あらすじ〜

婚活パーティで医者は無敵にモテる、そんな噂がある。

この物語は、その噂を検証するべく立ち上がった1人の勇者の記録である。

 

10人の個性豊かな女性達と会話を終え

Taiheiは男性控え室へ

気に入った女性2人にだけファーストインプレッション』としてメッセージを送ることができる。

Taiheiは『田中さん』へだけメッセージを送る

『もう少しお話がしたい』正直な思いだった

 

しばらくして

スタッフが、男性参加者全員にメッセージカードを配布した

もしも女性が『ファーストインプレッション』で自分の名前を書いてくれていたらカードの裏面に『名前とメッセージ』が書いてあるのだという

 

カモン田中さん。

 
 

グラッチェナイスミーチュー

太古から伝わる幸運を呼ぶ呪文を唱えながらカードをめくる

 

 
48
 

 

どうやら呪文を間違えたようだ…

〜あらすじ終わり〜

 

 

カードの裏面には『ウルトラ怪獣』が2体並んでいた

田中さんの名前は無い

3度確認したが、ウルトラ怪獣達の名前しか無い

 

スタッフが間違えたのではなかろうか?

そんな現実逃避をしていると、後ろから声をかけられる

 
01

 

AKB『デュフフ。どうだった?』

 

AKBその人である。

※  AKB:アキバ系オタクファッションである、だぶだぶのチェックシャツに身を包んだ小太りメガネ。戻したワカメみたいな髪型。

 

勇敢だなと思った。きっと互いに0であるだろうと予測し、傷をなめ合うつもりで私に声をかけたのであろう

 
 

残念ながら、私には2つメッセージが届いた

 
 

もっと残念なことは、それは人間からではなく怪獣からのメッセージだったことであるが。この際、そんなことはどうでも良い。

 

Taihei『2こメッセージが来た』

 
 

この後、衝撃の文言を聞く

 

AKB『デュフ。勝った。俺、3つ!

 

 

 

な ん だ と!

 

思わず口走った

 

Taihei『マジ? みせて!

 

AKB『いいよ。君のもみせてくれるなら

 

 

 

AKBのカードには確かに3人の名前があった

 

その中には、西川さん(その日一番の美人)と。

 

信じがたいことだが、田中さんの名前があった。

 

もっと信じがたいことだが、怪獣の名前は無かった

 
 

 

な!!!

 

さてはお前、石油王だな!

47
 

 

くそう、私もAKBの名前を書けば良かった。私も石油王とお話をしてみたい。

 

まずはプロフィールカードを見せてみろ。

いや、違う。見せて下さい。あ、ダメ?残念 

 

 

AKB『ほら、君のも。メッセージカード。見せてよ。デュフ』

 

Taihei『…』

 

 48

 

 

 

AKB…ぷ。プヒィwww

41
 

 

AKBて、テラウルトラ兄弟。ププ。プヒィ、ぷげらwww

 

 

完膚無きまでの敗北

 

どこから誰がどうみても敗北

 

しっちゃかめっちゃかコテンパンの敗北

 

 

AKB。いや、秋葉原スラングをネイティブに操る、チェックシャツ王子よ。
 

私の負けだ。一時の間、君のことを馬鹿にしていたことを許して欲しい

私は恥ずかしい男だ。

 

 

さて、自分の問題に戻ろう

まずはメッセージカードをもう一度確認しよう。

もしかしたら、ウルトラ怪獣が別の星に旅立っているかもしれない

 

チラリ

48
 

 

 

まだいる。どうやら地球が気に入ったようだ。

あ、メッセージが添えられている。なになに?

 

ジャミラ貴方との会話が一番盛り上がりました誰よりも優しかった貴方へ。それと私、よく考えたらウマ年でした☆』

 
 

まて、ジャミラ。

2人で交わした会話総量が100だとすると

お前が90喋ってたぞ。俺は10未満だ

 
 

そして、私は優しい対応などしていない。

さらにいえば、私は優しいと言われるのが好きじゃないのだ。

優しい男などカスだ。強い男はウンコを残せ

参照:レッツ糞野郎 『女の子との別れ方のお話です』

 

てか、ようやく干支の矛盾に気がついたか。残念ながらピグモンが真実をゲロっている。残念無念また来年。

 
おつぎは…
 

ピグモン『あなたが一番優しかったです。今夜のみに行きましょう■■■■■■■』

 
 

 

おい、男性参加者諸君!

お前ら、いったいどんなふうにウルトラ怪獣としゃべっとんじゃー!

 

私が一番優しいと思われるなんて、絶対おかしい!

 

もっと優しくせんかいっ!!!

 

てかこの■■■■■■はなんじゃい? なんか塗りつぶされたような…

 

こういうときはタイムルーパー石油王AKB

 

Taihei『ねえ。この■■■■■■は何?』

 

AKBデュデュフフフフ! それ、メアドとかLINEとか。連絡先書くと消されるwww

 
 

ピグモン… さすがは掟破りのウルトラ怪獣よ…

そこにシビれるぅ、憧れるぅ

 

 

 

Taihei『てか、なんで連絡先が消されること知ってんの?』

 

AKB『まえ、同じように塗りつぶされた女とカップルになった確認したら。そうだったデュフ

 

 

テラ百戦錬磨! 
AKBの株価が私の中でビットコイン並みに高騰する。

 
 

Taihei『か、カップリング成功してるのですね

 

AKBだいたい成立する。ディクシ』

 

Taihei『な、何故。そんな成功しているのに、わざわざ婚活パーティに来られるのですか?』

 

AKBしゅ、趣味www。ディクシ』

 

 

 

凄いぜAKB。彼は私の人生の中。尊敬する人ランキング26位にランクされている。ちなみに25位は松下幸之助だ

 

 

スタッフから最終投票用の紙が配られる。

ここに2人分名前が書ける。1位、2位と欄が設けられていた。

 

読者の皆様。申し訳無い、私はジャミラもピグモンも書いていない

書けば面白かったことも重々分かっているつもりだ、だがそんなコトはできない

 

『がんがんいこうぜ』は自殺の作戦である

私はもっとも重要な作戦である『命だいじに』を選んだ
退屈な男で申し訳無い 

 

1位 田中さん

2位 AKB

 

そしてAKBはすぐにボールペンで塗りつぶした

スタッフがAKBをジャミラかピグモンだと勘違いし、カップル成立などしたら目も当てられない

 

命は徹底的に大事にするものである

そしてここぞという時に投げ出して使うものである

 

銀座は私の死に場所ではない

 

 

暫くして、スタッフが再訪

1人ずつ名前を呼ばれた

 

AKB『デュフフ。こうやって1人ずつ呼ばれる。カップル成立してたらエレベーター前で待っている。無ければ寂しく帰る。テラワロス』

 

AKBさんどうぞ

病院の待合の様な呼ばれかた

 

おっと拙者時間でござる。ではまた。ドロンデュクシ!

 

AKBの背中を見送った

 

Taiheiさんどうぞ
 

私も呼ばれた。

案の定エレベーター前に、誰も待っていなかった。

豚骨ラーメンに生ニンニクを『これでもか!』入れて食べよう
そんなことを思った 

 

 

コレで本編は終わりである。次回の『オマケ編:婚活パーティ会場にはダイヤが眠っている』をもって、このシリーズは完全に終了。

今後の予定として『車検と自賠責が切れた車で事故したら大変なことになったシリーズ』を書きため中☆

 

Conclusion

 

・  男性医師は無条件にモテるわけでは無い (N=8)

・  男性医師は無条件にウルトラ怪獣にモテる可能性がある (N=2/2)

・  世の男性達はウルトラ怪獣に対し『酷い対応』をしている可能性がある (N=9)

・  会話の中で『実はニートです』とウソをつくのは危険である (N=1)

・  ルール外で連絡先を交換しようとする輩が一定数存在している (N=1)

・  バツイチ、喫煙、大酒、ギャンブル歴はNGワードである (N=1)

・  世の男性は婚活パーティのプロフィールカードにウソばかり書いている可能性がある (エビデンスレベル6:専門家個人の見解レベル)

・  年齢をさば読む女性は存在する (N=110)

・  婚活パーティ会場には石油王が存在している可能性がある (N=1)

 

バイアス

・  Taiheiという1症例報告であるため、統計学的にパワー不足。条件を揃えた追実験が必要

・  実験中に『新しい実験:ニートだと言ってみる』など、一つ一つの実験精度が怪しい。プロトコールが遵守されていない

・  Taiheiという人物が純粋にモテない可能性がある

 

 

【完】

そのうちオマケ編をUPします☆

太平先生の次回作にご期待下さい(←1度これを書いてみたかったの☆)




『芸術とは自然が人間に映ったモノです。大事な事は鏡を磨くこと』
〜ロダン〜




『芸術とは目に見えるものをうつすことではない。目に見えないものを見えるようにすることなのだ』
〜クレー〜




『人間とは奇妙なやつだ。自分が持っている自由はけして使わないのに、いつも自分が持ってない自由を望む』
〜キルケゴール〜




『自由は責任を意味する。だから、たいていの人間は自由を恐れる』
〜バーナード・ショー〜





『芸術は悲しみと苦しみから生まれる』
〜ピカソ〜 



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コメント

 コメント一覧 (10)

    • 1. たかし
    • 2017年09月10日 14:31
    • たいへいさんお疲れ様でした!
      いやあ、すごい経験をされてらっしゃる。現実は小説より奇なりって言葉がピッタリですね。
      しかしAKBがどうやって田中さんを射止めたのか気になります(´・∀・`)
    • 2. かなみ
    • 2017年09月10日 15:55
    • 今回も面白く読ませて頂きました。
      あまりに面白いので、せっせと友人に布教活動を行っています。お見合いパーティーでTaiheiさんに会いたかったです。行ったことないけど☆
    • 3. むーみん
    • 2017年09月10日 20:22
    • とても面白かったです!
      女性ってすごいですね~
      婚活だからですかねぇ?
      自分も女性、そして既婚ですが。^^;

    • 4. GUY
    • 2017年09月11日 09:27
    • いやあ、面白かったです!しばらくはウルトラ怪獣とデンプシーロールとデュクシが、頭から離れそうにありません。デュクシ。
    • 5. dadacyamame
    • 2017年09月11日 19:00
    • 人生の達人を読み返してみようと思い、探したのですが
      見つからないので、ネットで文庫本を購入しました。
      私がいいと思った、トマトとビールのおっさんは
      「一人団らんの達人」で出ていました。
      トマトに醤油をかけてビールを飲むさすが達人ですね。
      あとがきに書いてありましたが、編集者も、友人も
      皆さん変人だそうです。
      此処のブログを読んでいる人はみんなちょっと変な人かな。
    • 6. 太平
    • 2017年09月11日 20:59
    • >たかしさん

      ありがとうございます^^
      AKBが田中さんを射止めた方法は、私も謎なのですが

      間違いなく分かるのは、AKBと喋っていた時間は愉しかったということです☆
    • 7. 太平
    • 2017年09月11日 21:00
    • >かなみさん

      おおお。布教して下さっているのですね^^
      ありがとうございます^^

      お見合いパーティで是非とも会いましょう☆
      もう行かないけどw
    • 8. 太平
    • 2017年09月11日 21:01
    • >むーみんさん

      女性は凄い!
      女性にはかなわないなぁといつも思います☆

      婚活がそうさせるのか、銀座がそうさせるのか、はたまた私が彼女たちの磁場をくるわせたのか☆
    • 9. 太平
    • 2017年09月11日 21:02
    • >GUYさん

      それは最高に嬉しい褒め言葉です^^ デュクシデュクシ

      テラ歓喜☆
    • 10. 太平
    • 2017年09月11日 21:05
    • >dadacyamameさん

      人生の達人。わたしも探したのですが、kindle版はないようですね^^;

      書くのは『コレを読んでから』になるので、帰国後ですね☆
      トマトとビールのおっさん、よさげですね^^

      トマトと醤油は面白い組み合わせ!
      塩や砂糖やマヨネーズはよく聞きますが

      ちなみに嫁ちゃんはかつては何にでも七味を振っていました
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