婚活パーティで医者は本当に無条件でモテるのか?《その1》
《その2》
《その3》
《その4》

《その5》
《その6》
《その7》
《その8》

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〜あらすじ〜

男性医師が婚活パーティへ行くとモテモテ無双状態になるという噂がある。

この物語は、バツイチ医師が『その噂』を検証するべくパーティ会場に乗り込む体当たり検証記録である

 

ジャミラ、マッキー、西川さん、ピグモン…

Taihei10人の個性豊かな女性参加者達と会話を終え、他の男性参加者の待つ控え室へと戻ってきたのだった

〜あらすじ終わり〜

 

ぐったりと椅子に深く座る、他9名の男性参加者

当然だ。7分ずつ初対面の女性10人とお話をするのは、予想外に疲労するものであった。
 

誰がどんな人だったっけ?
 

印象の浅かった人達の記憶は交差し、混じり合っていく

 

本編に記載はしなかったが、10人目の女性参加者の記憶が強く残った
 

一番最後だったから 

それはもちろん理由としてあるのだろうけれど、ステキな人だった

 

彼女のプロフィールカードは書かない

特徴も別にない

容姿も西川さんに比べれば、目だった印象は無い

名前は田中さん(仮)にしよう

 

田中さんは私のプロフィールカードを読んで、唖然としていた

 

田中さん『…あ、ごめんなさい。とても驚きました

 

Taihei『驚くというのは?』

 

田中さん『…いえ、こんなの初めて見たんです

 

田中さんは、色々な種類の婚活パーティに10回以上参加しているそうだ。

様々なシチュエーションのマッチングを経験してきて、もう100人以上のプロフィールカードを読んでいるという

 

田中さん『バツイチ、喫煙、ギャンブル歴。ここに「あり」と記載されているカードを初めて見たんです…

 
 

時間は7分しかない。ストレートにいこう

 

Taihei『ほほう、嘘つきばっかりなんですね

 

田中さんそうなんです。何度かカップルになったことがありますが、未婚だと書いているのにバツイチだったり彼女がいたりタバコ吸ってたり。そんなこともありました』

 

Taihei『(パーティに参加するの)嫌になりませんか?』

 

田中さん『まあでも仕方ないんだとも思います。正直に書かれてたら、多分私も選ばなかったと思いますし

パーティに参加する限りはカップルになって帰りたいと思うのでしょう。

少しでも有利にしたいと思ってウソを書いちゃうのでしょうね見破れない私の落ち度でもあります』

 
 

こんな人もいるのか、と思った。

この人とは、なんとなく会話がかみ合う気がした

 
 

田中さん『お医者さんもタバコを吸うのですね』

 

Taihei『吸います』

 

田中さん『患者さんにタバコをやめなさいって言いますか』

 

Taihei『私は言わないです。やめた方がいいらしいですよ、とは言いますけれど』

 

田中さん『そうか。お医者さんがタバコを吸っちゃダメ、ってイメージがあったんですが。別に患者さんにタバコを勧めるわけじゃないですもんね

 

Taihei『体に悪いらしいですけどね(笑)』

 

田中さん『でも。死んじゃうことが、体に悪いのゴールだとするなら険しい山の登山の方がよっぽど体に悪いのかもしれませんものね

例えばそんな趣味のお医者さんがいたとしても、患者さんに登山を無理矢理勧めるわけじゃないのと同じなんでしょうね

タバコ+お医者さんはいけないっていう、ただの私の思い込みでした

 

 

楽しい…
 

正直に自分のコンセプトを話した

医者は無条件でパーティでモテるのかを調べにきた』と

 

田中さんは目を丸くして驚いた後、我慢できないという感じで吹き出す

プロフィールカード以上に変な人ですね

 
 

7分はあっという間に過ぎる

もう少しお話ししたいと思った

多分、田中さんも楽しかったと思う

 

だけど田中さんは真剣に結婚相手を探している。離婚歴がある人は、両親の思想上ダメらしい。タバコも嫌いだ。

一方、私は全く結婚相手を探す気が無い。恋人すらも要らないと思っていた時期。

 
 

良い友達になれても、パートナーとしては成り立たない。

そして彼女はココに『友達を探しにきているわけではない』

 
 

チャリラリラーン

会話終了のファンファーレが鳴る

 

迷ったけど去り際に、一言だけ田中さんに告げた

『もう少しだけお話したかった』と

 

『…私もです』

 

田中さんは、インド人がYESを示すみたいに少しだけ首を横にかしげ。ちょっと困ったような微笑みを返してくれた。

 
一瞬だけ切なさが芽生え、すぐに消える
 
 

話を男性控え室会場に戻す

読者の皆さんは覚えていらっしゃるだろうか?

 

私の後ろに座るその男。アキバ系だぼだぼチェックシャツ男(以降 AKB

例によって私は話しかける

 
 

Taihei『おい、これからどうなるんだ?』

 

AKBデュフフ、これからスタッフ来る。紙配る。気に入った人。2人まで名前書く。短文添えられる。それが1回目の投票、萌えー

 

 

その通りになった。AKB婚活パーティ・タイムルーパー。
お前は一体何回目のループなんだ? 詳しすぎるじゃないか

 
 

私は田中さんの名前だけ書いた。どんなに読者が期待してもジャミラとピグモンだけは書かない。書くくらいなら腕を折る。

 

スタッフが紙を回収

私は再びAKBと接触する

 

Taihei『おい、こっからどうなるんだ?』

 

AKBデュフフ。女性も名前書く。書かれたら自分のところにカード届く。それを参考に最終投票する。カップルなる。デートする。デュフ

 

Taihei『おいおい。もう最終投票終わるまで会えないのかよ?』

 

AKB『今回のスタイル。喋るの1回だけ。コレ。たまにある。ディクシ

 

 
 

コレ。たまにある。に重みを感じる

しかしAKBは実に楽しそうだ。彼となら良い酒を飲める気がする

 

 

AKB『今回。ヤバいの2いた。1人はジャミラ、もう1人は…』

 

AKB with Taiheiピグモン

 
 

声が揃い爆笑


 
 

AKB円谷プロダクション。テラヤバスwww

 
 

爆笑

 

 

やばい。田中さんよりも気が合う。さっきのカードAKBも書けば良かった

 

 

スタッフが戻ってくる。

全員にカードが伏せられて配られる。

 

なるほど。名前が書かれなかった人に対する配慮なのだろう。

なぜならAKBにも配られていたのだから

 

 

さあ行くぞ。田中さんカモン

Taiheiはカードを開いた

 
 

 

 48

 

円谷プロダクション!

 

 

《続く》

 

 

 

『まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ』

〜マーク・トゥエイン〜

 

 

 
 

 

 

『勇気と節操を持っている人達は、他の人から見るといつだって非常に気味の悪いものさ』

〜ヘルマン・ヘッセ〜

 

 

 

 
 

『真の勇気は、第三者の目撃者のいない場合に示される』

〜ラ・ロシュフーコー〜

 

 
 

 

 

『人が虎を殺そうとする場合には、人はそれをスポーツだといい、

虎が人を殺そうとする場合には、人はそれを獰猛だという。

罪悪と正義の区別も、まあそんなものだ』

〜バーナード・ショー〜

 

 

 

 

 

『親切にしなさい。 あなたが会う人はみんな、厳しい闘いをしているのだから』

〜プラトン〜

 

 

 

 

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読んで下さってりありがとうございます。

あと12回で完結です

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