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年間愛用していたシャツに穴が空きました。

『中学時代からの親友』の親父さんがプレゼントとしてくれたものです。

 

親父さんは、遊びに行くたびにゴルフの打ちっ放しに連れて行ってくれたり、麻雀を教えてくれたり、素敵な人でした。

お酒が好きで、大人になってからは、よくお酒も飲んだものです。

 

庭いじりが好きで、畑で本格的に野菜を作ったり。

ホタルイカを調理して息子に食べさしたり。

楽しそうに多彩な趣味の世界を教えてくれる素敵な叔父様で、私はとても尊敬している。

 

私が医者になる『きっかけ』になった人でもあります。

 

そんな叔父様と私は喧嘩別れをしていて。

もう7ー8年前になりますが、私が大学を卒業する頃。叔父様の家で2人っきりで飲んでいる時(叔父様の息子である『私の親友』は何かの会合があって出ていました)

 

ほんと『死ぬほどくだらない理由』で大喧嘩(たしか結婚式のスタンスについて議論してたと思う)

泣きわめきながら激しく言い合ったのを思い出します。
 

友達は『我々の仲が良いから、2人でほっといても大丈夫だろう』と思ってくれていたのに、『帰ってきたらハチャメチャ

1つのイリュージョンやね。あんときは、ほんとゴメン。

 

それから私は研修が始まり、忙しくなったこともあり。叔父様とはずっと会っていません。

ときどきオシャレな観葉植物が贈ってくださったり。年賀状のやりとりを続けているような関係です。

 

しかし、あの喧嘩は『確実に私が悪かった』んだよなぁ。
 

仕事が始まる前だったこともあり、無意識に凄く気が立っていて、柔らかさが全く無かった。

エスカレートする前に『ユーモアで場を柔らかくする』ということが出来ず、振り上げた拳を降ろす以外の選択ができなかった。

自分の思いを『柔らかく』投げる事ができなかった。我ながら未熟だったんだね。

 

 

その友達には『いつか時間がゆっくり色んなモノを溶かしてくれるから。全てを笑い話にして、親父さんと美味い酒を飲める日が楽しみだわ』などと強がりを言いながら、7−8年が経過。

 
 

その友達の凄いところは『胸を痛めながらも、黙ってジッと見守っていられる』ところだと思う。

余計なことをせず、慌てて変なことを言ったりせず『そうだな』と朗らかに笑う。


叔父様と私』の関係は『その2人の関係』として、静かに尊重してくれているのだね。これはなかなか出来ることじゃない。中学生の時から異彩を放っていたけれど、彼は20代半ばにして既に大人物だった。きっと『元のようになって欲しい』と願いながら、7年間ずっと待ってくれている。

 
 

そして今度日本に帰ったとき、叔父様と『こっそり2人で酒を飲む』約束をしています。すげー楽しみだ。

 

喧嘩は仲直りする楽しみがある。早く会いたいものである。

今度は別の意味で泣いてしまうかもしれん。オッサンになると涙腺がもろくなっていけん。

 

さて、そんな素敵な叔父様がくれたシャツ。

何百回も洗濯を潜り抜けたせいで、もう線維がボロボロ。少し引っ張っただけでドコでも破れます。

 
 

寿命

 
 

そう思い『ゴミ箱』しようと思ったのだけど、旅行 連日のモンスーンの影響しばらく洗濯ができていない!

 

 

そう『着られる服が無い』状態

 
 

『じゃあ、今日が最期といたしますか』とピンクに袖を通す。

背中に大穴

 
 

なーに、構うモノか。ここはインド。誰も気にしない。

 
 

 
 

オシャレさん『どうした、誰かに切りつけられたか?

 

チャイ君『オシャレなデザインのシャツだね。どこに売ってるの?

 

ルームメイト『やーTaihei蚊へのサービスかい?

 

たばこ屋の仲良しのオッサン『はっはー。タバコ買う金があるなら、シャツを買いなよw

 

爆裂にツッコミまくられる!

意外と気にしてくれているのね☆

 

Taihei『あんまりにも暑いからね。涼しくしようと思ってね。日本ではコレをクールビズって言うんだよ!

 

なーんて、冗談を言いながら過ごしておりました昼下がり

 

事務のおばちゃんがそっと私の机に

おばちゃん『はい。コレをあげるわ

 
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我々の部門のユニフォームです。

うわぁ、コレ結構高いのに・・・

 

 

ありがとう。嬉しいです。

 
 

なんか『頂きもの』ばかりで生活してるな、俺。(そもそもあんまり物欲が無いのもあるけど)
 

ざっと見回してみても、自分で買ったものは『本』と『サンダル』と『タバコ』しかない。

その本も、買ったのはデータだけで、本体(Kindle)は嫁ちゃんが買ってくれたヤツだし。リュックサックも家庭教師先のお母様が、息子さんとお揃いになるように贈って下さったものだし。身につけているモノも殆ど、嫁ちゃんか友達か患者さんがくれたもの。

 

 

うーん。医局の人達からもTaihei『ヒモ』と呼ばれているし。
 

尊敬する上司からは『スターダストTaiheiと呼ばれている(星のようなゴミくずの意

 
 

そういや、お婆ちゃんの患者さんで。外来受診する度に服を下さる方がいた。

あまりにも頻繁なので


 

Taihei『そんなに気を遣わないで下さいね。お気持ちは嬉しいですが・・・どうしてそんなにお洋服を下さるのですか?』
 

患者さん『だって、先生は私服ダサいし。なんかミスボらしいから。私のあげる服を着る方が良いのよ! また良い店見つけたから、次も楽しみにしてなさい!』

 

 
 

ふむ、今回のインドの件と繋がった。俺はみすぼらしかったのか!
 

ダサくてミスボらしいって、豊かで良いなぁ!

 

みんな本当にありがとう。もう十分満たされております。感謝。

 

 

 

 

 

 

『戦争やってる遠くの国よりも、友達のことの方が大切だと思うけどなぁ』

〜甲本ヒロト〜

 

 

 

 

 
 

『人は喧嘩をするとき双方とも悪いと感じている』

〜ゲーテ〜

 

 

 
 

 

『恋人同士の喧嘩は恋の更新である』

〜プリビウス・テレンティウス・アフィル〜

 

 

 

 

 
 

『結局我々は、敵の言葉ではなく友達の沈黙を覚えているものなのだ』

〜キング牧師〜

 

 
 

 

 

 

『しばらく2人で黙ってみると良い。その沈黙に耐えられる関係かどうか』

〜キルケゴール〜

 

 

 

 

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