インド無敵に美味い店『MEGU Cafe』の話から始まります。
これが泣きそうな程、美味い。
まず米が美味い。
店主のMEGUさんに尋ねたところ、『アラババード』という地域の米なんだそうな。
タイ米的なホッソリしたお米だけど、日本米のようにふっくらモッチリとした味わい。これが少し甘めに作ってあるタレに絶妙に合って、カツ閉じのフンワカ卵と『強烈なコンビ力』を発揮する。
キャプテン翼の『翼君』と『岬君』
いや、ドラゴンボールの『ご飯』と『ピッコロさん』
いやいや、三月のライオンの『レイ君』と『二階堂君』
さても、美味しんぼの『史郎』と『雄山』
一見、成り立ちが違いそうな二人が、見事な調和をして『何かを成し遂げている』
『かき揚げ丼』も強烈に美味い。
インドで尋ねたレストラン、Taiheiランキング堂々一位の店でございます。(2017年7月時点)
値段はおそろしく安い。チキンカツ丼1杯200Rs:約340円
あれ? そう書くと吉野家の牛丼って秀才やね。
※ 写真は吉野家の牛丼よりも遙かに美味いです
正直言って、バラナシに来てる理由の半分以上はこの店に訪れるためなのです☆
おっさん二人が、無言で夢中になって平らげる。
実に美味かった。ご馳走さまでした!
あ、そうそう。昨日のブログを読んだ『私のヨメちゃん』の感想
『むさ苦しいおっさん二人が、いちゃいちゃしてて気持ち悪い!』
『仕事で疲れ果てた私の体・心への癒やし効果はゼロ!』
『可愛い女の子を登場させるのが、バランスを取るために良い方法』
『どっかの研究だが。男同士のキスの写真を見せられるのは、腐った魚を見せるのと同じだけストレス効果があるという論文がある → それに近いストレス』
なかなか凄まじい事を言ってのける。
まあ、でも。そうなのかも知れない。
以前、出来杉君と一緒にスーパーに行き、2時間ずっと『キャッキャ』騒ぎながら買いものをしたことを書きましたが。
アレも他人から見たら鬼気迫るものがあるんだろうな。
ふむ。ここはやはり素敵な女性の出番か。
オッサンAよ、今日に限り私の事を『桃井かおり』だと思い込むことを許そう。
(私、桃井かおりさんの立ち居振る舞いと声が好きなのです)
※ ちなみにヨメちゃんは『文章』と『食べもの』に凄くウルサい造形が深いのですが。ヨメちゃんが喜ぶような『私のブログ記事』は一般受けしないという結果が得られています☆(N=32, p<0.05)
モンスーンの不定期な雨にぬかるむバラナシの大地。
整地にムラがあるので、泥だらけ。
注射器とか落ちていて怖いので、足元への注意は大事です。
サンダルの指の隙間に、泥が蓄積。にゅるにゅると冷ややかな気持ち悪さが指に残り、ときどき飛び込んでくる小石がチクチクと。
オートリキシャやバイクがひっきりなしに狭い道を通り、排気ガス、それと雨なのに何故か巻き上がるホコリが鼻を刺激する。そして、時々飛び込んでくるのは、かつては新鮮だったと思われる果物の様な気怠く甘い香り。
路地はさらに狭く。身をよじらずにすれ違うことは難しい。そんなところに寝そべっている牛をかわしていると、器用に振り回すシッポがときおり私のスネをノックする。
桃井かおり『20代のあのころ。いつかはバラナシへって思ってた。SK−Ⅱ』
オッサンAはひたすら手を合わせる。ひたすら。ひたすら。
いったい何を祈っているのだろうか。
きっと、癒やしがたい何かに向けて。
神に手を合わせるしかないような、どうしようも無いものに向けて。
手を合わせると、しつこいバラナシ商人は営業をやめ、じっと待つ。
手を合わせているときだけ効果が発揮できるアストロン。
必然的に私に向かってくる、バラナシ商人
バラナシ商人『はい。トモダチ。ボートどう?』
桃井かおり『20代のころはー。ぼーとに、ふううん。乗りたいと思ってたの。ふううん。でも34になると、興味も曲がり角にくるのよね。私はコレ。SK-Ⅱ』
バラナシ商人『シルクはどう?シルク・シルク・シルク』
桃井かおり『シルクの様な肌って、やっぱり憧れちゃうわよね、ふううん。私はコレ。SK-Ⅱ』
私がバラナシ商人のマシンガン営業にハチの巣にされる横で、じっと手を合わせるオッサンA
どうしてもガンジス川に来たかったのだろう。
なにか切ないモノが伝わってくる。
SK-Ⅱ
高台で遊ぶ子供達
『漫画喫茶』と呼ばれるシステムがあり、75Rsで1時間読み放題(ただし、漫画はほぼ無い)
雨脚が弱くなったので、火葬場に向かう
火葬場は写真撮影厳禁
カメラを構えただけで、インド人が怒り狂いながら追いかけてくるらしい。
そりゃそうだわな。ご遺族からすれば『見世物』では無いだろう。
ダメだと言われても、写真を撮りに来る人は後をたたないらしい。
私はそういう性質もつ人のことを『田舎者』と呼ぶことにしている。
都会出身の『田舎者』がしばしば世界遺産に落書きする。
与謝野晶子が『劫初(ごうしょ)より造り営む殿堂にわれも黄金の釘一つ打つ』という短歌を残しているが。もしも彼らがそういうつもりなら、絶望的に読解力が無い。
バラナシ商人の方がよっぽど洗練されているじゃないか。
彼らは『目をつぶり手を合わせている人』に決して声をかけない。
(横でひたすらお祈りが終わるのを待つけどね^^;)
他所に行ったときに、触れる何かが『誰かの本当に大事にしているモノ』かもしれない。そういう想像力の欠如はおそろしい。
そんな私も、知らないうちに。時として自覚的に『田舎者』やってるんだろうな。きっと必ず。
そだなぁ。あまり悪くは言えんか。
とにかく。
火葬場は焼かれていく火を、家族がジッと見守りながら時間が過ぎていく。
バラナシはSAYONARAとKOREKARAのⅡつが入り交じっている場所なのかもしれません。
『星だって落ちたら石ころ』
〜桃井かおり〜
『生きてるうまみは、生きたヤツにしか教えてあげられない』
〜桃井かおり〜
『忘れたいことは、忘れないこと』
〜桃井かおり〜
『元気な「細胞」の側にいたいですね、生き物としては』
〜桃井かおり〜
『若者とは未熟なのではなく、未経験なだけだ』
〜桃井かおり〜
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