これはベジタブルピザ。私の住んでいるところsouth extension ⅡのThe Society Cafeで食べられます。
薄い生地のピザ。具のバランスが良い。乗せられたオリーブがしっとりしていて美味しい。250Rs
インドのBossオススメの明るいカフェです。
ちなみに前回インドのBossと一緒に行ったときは
『Dr Pizza』という裏メニューが出てきました。
写真のものよりも野菜・トマトが多めで『医者いらずピザ』という意味だそうです。
今回は1人で行ったのですが。
Taihei『Dr Pizzaください』
店員『は? おまいさん。なに言ってんだぁ?』
Taihei『いや、あのドクターピザを・・・』
店員『はい? んなもん無いよ。ちゃんとメニューにあるもの注文してね』
うーん。確かに初めて見る店員だったが。裏メニューはインドのボスとシェフだけに通じている言葉なのかも知れません。
なんとなく恥ずかしい。
さて、飛行機に乗ってバラナシに向かいます。
今回利用はジェットエアウェイズ
初めて使う航空会社です。
席の配列
(通路) ● ◎ ▲ (窓)
●▲:インド人 ◎:私
●▲はどうやら知り合い同士。私は2人に挟まれる席でした。
出発前に●が言う
● 『あなた、多分。席を間違えているようですよ』
Taihei『え?あ、ホントだ。私は1つ前の席でした。すぐ移ります』
●『ああ、大丈夫。あなたの席に座る人には、もう話ましたから。わざわざ席を戻すのも大変なので、入れ替えましょう。そのまま座ってください。その席を貴方の席にしましょう』
Taihei『おお、親切な人だ・・・。堂々としていて紳士的、立派な人なんじゃろうねぇ』
安定の40分遅れ出発で空の旅が始まろうとする。
エンジンに空気が送り込まれ、離陸の為のエネルギーが蓄えられていく。
ガタガタガタ。凄い音と振動
結構揺れるんです。
やはり全日空の飛行機は優秀なんだなぁ、などと思っていると。
(通路) (((((((( ;●゚Д゚●))))))) ガタガタガタ ◎ ▲ (窓)
さっき親切にしてくれた通路側の
インド人紳士もメッチャ震えとる!!!
まさかの飛行機とのシンクロ率100%
離陸
(通路) ヒイィィィ!!(●´Д`●ノ)ノ ◎ ▲ (窓)
● が私の腕を掴む
Taihei『?? 怖いんですか?』
● 『そ、そうだ。ちょっと腕を掴ませておいてくれ!!』
お前はお化け屋敷に入るときの女子高生か!
飛行が安定すると腕を放してくれたけれど、●はずっとそわそわしちょる。
飛行前の紳士的な態度は消え失せ、そわそわとメッチャ話かけてくる。
● 『あああ、あれかい? あの、観光かい?』
Taihei『ええ。バラナシ好きなんです』
● 『そそ、そうかい。私は仕事でい、い、い行くんだよ』
Taihei『飛行機苦手なんですか?』
● 『に、に、にがてナンだな。ナンっていうか、お、お、お、おにぎりが好きなんだな』
おやつが出てくる。ベジタリアン向きをチョイスしてみました。
ふむ。どうやら私の口には合わないようだ(直訳:クソ不味い)
インド紳士●はおやつに夢中。少し落ち着いた様子。何か他に集中することがあれば恐怖も薄れるもんね。食事のサービスってのは、そういうリラックス効果もあるんですなぁ。
私はおやつは諦めて、キンドルで読書。
インド紳士●:(´~`)モグモグ → ( ´З`)=3 ゲップぅ… → o(=¬ェ¬=)oジーーーッ
インド紳士●『ねえねえ、何読んでるの?』
うぜぇ!食べ終わったから、何か他に集中することが欲しいのですね。
Taihei『落語です』
インド紳士●『何々?落語って何?』
Taihei『日本の伝統文化で、コメディコント調の面白い話みたいなもんです』
インド紳士●『うそ!面白い話?ちょっと何か一つ教えてよ』
▲ 『俺も知りたい』
Taihei『落語を?』
● ▲『聞かせて聞かせて!』
うぜぇ!
でも、まあ楽しくなってきたので、やってみる。
『ケーキ怖い』
皆で集まって、何が一番怖いのかを話していた。
ある1人が『おいらは怖いものは全く無い』と主張していたのだが・・・。
『・・・あ、そうだ。だけど。おいら、ケーキだけは。もう口から出すのもおそろしい、ひい。ケーキが怖いんだ』と奥の部屋に引っ込んで寝込んでしまう。
他の者達は、普段からそいつの態度が気に入らなかった。『これは良いことを聞いた、あいつをギャフンと言わせてやろう』とケーキを買ってきて、彼が寝込んでいる部屋に放り込む。
部屋からは悲鳴『ぎゃー、ひいぃ』
ゲラゲラと笑い転げる一同。やがて悲鳴も止み静かになる。ちょっと心配になり部屋をのぞき込むと、彼はケーキをパクパクモグモグ。
『あー騙された。こいつケーキ大好きなんじゃ無いか!』
『もう、お前の本当に怖いものは何なんだよ?』
『今は、熱いチャイが怖い』
▲『・・・で? どこが面白いの?』
●『待て待て、話はまだ終わっていないんだよ、最後まで聞こうじゃ無いか』
いいえ。終わりです。
● 『ふむふむ、なるほど・・・。なるほど!分からん! どこが面白いの?』
うぜぇぇぇぇぇえぇ!
Taihei『かくかくしかじかで』
● 『なるほど、コレは欲しいものをタダで手に入れる詐欺手口の話なんだね!』
んんー。話は通じているようだけど。
そこはかとなく漂う『コレじゃ無い感』がある。
七夕飾りを竹につけるような。
ウスターソースで食べるたこ焼きのような。
『あ、今日はカレーライスだ!』と思ったら、ハヤシライスが運ばれてきた時のような
なんだかんだで仲良くなって、喋っているうちに着陸体勢。
当然●に腕をつかまれながら陸に戻りました。
一期一会
おかげで退屈しませんでした、ありがとう。
ちなみに読んでいた本
『上方落語のネタ帳』
落語のあらすじはチョットだけで、裏話が面白い本。
あまり落語を聞いたこと無い人には、少しとっつき辛い本ですが、さげ(落ち)のパターンが色々と書かれていて面白い。
小ネタとしては、落語で高級酒として良く出てくる『柳かけ』というお酒。(『青菜』で出てくるヤツです)
これは焼酎と味醂を混ぜたものなんだそうな。
冷やしていないと甘ったるいので、冷却用に深い井戸があるような豪邸で出てくるのだそう。
美味しいのかなぁ?
飛行機で『落ち』のある話をするのもアレなので。
今日はこの辺で。ごきげんよう☆
『落語とは人間の業の肯定』
〜立川談志〜
『俺はバカに嫌われるのが得意だ』
〜立川談志〜
『法律はお互いの信頼関係に対する裏切り』
〜立川談志〜
『学問の量にしがみつくな』
〜立川談志〜
『己に自信のないやつが、常識に従う』
〜立川談志〜
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コメント
コメント一覧 (4)
インドの雰囲気が伝わる文章が、大好きです。また、いろいろ書いて下さい。
あと、お医者様ということなので質問?です。インド好きがこうじて、週一でインド人が作るカレー屋さんに通ってたら、顔がかぶれて皮膚科で「スパイスアレルギー」と言われ、ドクターストップとなりました。日本人に合わないスパイスってあるんですか?そして、先生は現地で「お腹を壊す以外」なんともないですか?
『落研』だったのですね。お名前の目茶落の『落』も落語派生ですか?
具体的に褒めてくださってありがとうございます^^ ブログを書く元気になりました。
スパイスアレルギーの話。
基本的に、アレルギーは何にでも起こる可能性があります。小麦アレルギーや卵アレルギーは有名ですが、『水アレルギー』なんて病気もありますので。
勿論スパイスで引き起こされる『アレルギー』もあります。
ただ、『日本人に合わないスパイスの種類』というのは私は知らないです^^;
きっとインド人が作るカレーなら、入っているスパイスの種類も豊富なので、原因スパイスを正確に突き詰めるのはちょっと大変かもしれません。(病院でパッチテストなどの皮膚テストや血液検査はされましたか?)
私の体調は『お腹を壊す』以外はすこぶる元気です。
半年に1回くらい頭痛で寝込みましたが ^^;
お察しのとおり、目茶落は芸名でした。
皮膚科でパッチテストは、やりました。でも、化粧品のみ。全て「白」でしたが。
検査結果後、カレー屋さんの翌日に顔が腫れたので通院すると、先生は「植物触った?」私は「いいえ。インド人シェフの作ったカレーを食べました」先生は、「スパイスアレルギーだね」と、いうことでした。
すごく美味しいカレーで、また行きたいので、除去できるスパイスを知りたかったのです。
バラナシの街の雑踏の写真、ありがとうございます。インドの匂い(嗅いだ事がないけど)を感じます。
また、よろしくお願いします。楽しみにまってます。
ファンレターですか。そんなに喜んでいただけたのなら、嬉しいです^^
さて『アレルギーの件』ですが。その流れだと、本当に『スパイスアレルギー』かどうかは分からないですね。
そのカレーを食べて、毎回同じような症状が出ていたら『かなり疑わしい』と思いますが。
何にしても、原因スパイスをがっちり特定するのは、そんなに簡単ではなさそうです。
市販されているものでは、こんなのもあります。
http://atopy.sakuras.biz/dialy/igg-aller-check
これだと、カレースパイス(何が対象なのかは不明)、マスタード、こしょう、しょうが、バニラ、チリ。の辺りは調べることができます。ちょっと高いですが^^;
しかし『美味しくて通っていたカレー』を食べに行きにくいというのは、お辛いことでしょう。精密検査について、行きつけの皮膚科の先生に相談されるのも良いかもしれませんね。
また食べられるようになりますように☆